8月18日
襖の裏紙に明治時代の文書が使われています。
どんな文書なのか、気になりましたので、
土浦市立博物館の木塚久仁子さんに実物をご覧いただきました。
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文書があった襖 |
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写真左側の文書 |
宍塚小学校の設立が明治10年。
文書の年号が明治9年。
小学校設立の動きが始まった頃の文書でした。
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写真右側の文書 |
右側の和紙は、反故紙でした。
和紙が真っ黒になるまで、字の練習に使ったそうです。
それほど和紙が貴重品だったことが分かります。
昔は、不要になった和紙は捨てたりせず、
買い取ったり、販売したり、「商品」としての価値がありました。
今回の百年亭のように、襖の裏に貼り付けて再利用しており、
襖の裏紙から貴重な資料が出てくることもあるそうです。
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木塚さんによる文書の解説風景 |
今回、百年亭で使われている裏紙は、
「下書き」や「反故紙」で貴重な資料ではありませんでしたが、
和紙が持つ耐久性や鮮明に残っている墨で書かれた文字に、
伝統技術の素晴らしさを感じる出来事でした。
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