豆知識 その2【襖の裏紙にある文書】

2022年8月18日木曜日

豆知識

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 8月18日

襖の裏紙に明治時代の文書が使われています。

どんな文書なのか、気になりましたので、

土浦市立博物館の木塚久仁子さんに実物をご覧いただきました。

文書があった襖
写真左側の文書
左側の文書は、小学校設立に関する内容です。
宍塚小学校の設立が明治10年。
文書の年号が明治9年。
小学校設立の動きが始まった頃の文書でした。


写真右側の文書

右側の和紙は、反故紙でした。
和紙が真っ黒になるまで、字の練習に使ったそうです。
それほど和紙が貴重品だったことが分かります。

昔は、不要になった和紙は捨てたりせず、
買い取ったり、販売したり、「商品」としての価値がありました。
今回の百年亭のように、襖の裏に貼り付けて再利用しており、
襖の裏紙から貴重な資料が出てくることもあるそうです。

木塚さんによる文書の解説風景



今回、百年亭で使われている裏紙は、
「下書き」や「反故紙」で貴重な資料ではありませんでしたが、
和紙が持つ耐久性や鮮明に残っている墨で書かれた文字に、
伝統技術の素晴らしさを感じる出来事でした。

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