建築士児玉さんによる百年亭見学ツアー 2月5日(土)

2022年3月19日土曜日

見学会

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 2月5日(土)、一級建築士 児玉理文さんの案内による「百年亭見学ツアー」を開催しました。

 児玉さんが宍塚地区に引っ越してきたのは高校生の時、会主催の観察会や田植えに参加したこともあります。大学在学中に京都の宮大工の下で伝統的な木造建築について学び、現在は主に木造の施設や住宅、古民家の改修等を手掛けています。

 今回の百年亭ツアー参加者は10名。まずは外観からツアー開始しました。曳家の痕跡を探して床下を覗き込んだり、屋根を見上げて「化粧垂木」の解説を聞き、崩れてしまっている土壁を観察した後、建物内に入り伝統的な工法や建具について教えていただきました。歴史的・伝統的価値の宝庫である百年亭、別の機会に「百年亭豆知識コーナー」として紹介する予定です。

 今回のツアーを通して、プロジェクトメンバーの百年亭に関する価値観を共有することができたのは大きな収穫です。 私は、伝統的な織物である「結城紬」に携わっているので、伝統を受け継いでいくことの難しさを身をもって感じています。古民家を保存することは、単に建物の価値を守るだけではありません。大工や建具職人の伝統技術の継承につながります。そこに付随する材の保存にもつながります。百年亭とともに歩んできた宍塚の歴史や伝統を知る、そして、これから100年先、百年亭とともに引き継がれていく宍塚と会の未来像を考える機会にもなります。

 今後は、プロジェクト事務局として会が百年亭を再生するメリットを活かし、改修に関わる体験型イベントや勉強会を企画予定です。多くのみなさまに百年亭を知ってもらうこと、興味を持っていただくことが再生へつながります。

百年亭の広い縁側に、会のみなさまと近所の方々が集い、交流できる日を楽しみに活動していきます。

 

百年亭再生プロジェクトメンバー 西川

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