豆知識 その1 【書院造】

2022年6月22日水曜日

豆知識

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百年亭【書院造】

 書院造とは、平安時代に寝殿造といわれたものが鎌倉時代以降も受け継がれ、室町時代の後期から安土桃山、江戸時代初期にかけて成立・完成したものです。もともと「書院」とは、禅宗寺院に設けられた居間兼書斎のことです。書院造の特徴として、掛軸や花、置物を飾る床の間、茶の湯の道具や書、あるいは文房具などを置く違い棚、縁側に張り出した文机の役割をする付書院などがあります。



百年亭 【組子技法の障子】


百年亭 【菱組子の欄間】

  欄間とは、天井と鴨居または長押との間に設けられ、明かり取りや換気の役割をします。寝殿造から書院造に変わった安土桃山時代からよく用いられ、江戸時代以降もっとも華やかになりました。百年亭の欄間は菱形模様です。釘を使わずに木を組み付ける「組子」とよばれる伝統的な技法で作られています。

障子にも「組子」の技法が使われています。       


百年亭 【桃の釘隠し】

百年亭 【千鳥の釘隠し】

 釘隠しとは、釘の頭を隠すためにつけられた、木製や金属製の装飾のことです。百年亭には、長押に「桃の釘隠し」、書院造の柱に「千鳥の釘隠し」がつけられています。


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