百年亭見学と里山工作の集い

2023年12月1日金曜日

見学会

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 昨年からの「百年亭」改修工事では、ご寄付をいただいたり、近隣の方がたにはご迷惑もおかけして、地元の皆さんにお世話になりました。経過等は会報でお知らせしてきましたが、どんな建物か、みたいという声がよせられていました。そこで、12月2日に地元の方々をお誘いして、「百年亭見学と里山工作の集い」を行いました。




 当日は幸いよく晴れて暖かい日でした。ボランティアで修復に携わってくださった地元にお住まいの一級建築士のKdさんと東京在住のKbさんが、白い襖をスクリーンにして工事の概要について図や写真で解説してくださいました。



残っていた墨書きから明治14年(1881年)に地元の大工さんが建てたことが判明したこと、今では稀少となった書院造の建物であること、梁には長く太い地元産松材が使われていること、学園線の土地にあった建物を曳家した建物であるため、歪んで、土台も傷んでいたことなど。そして壁の少ないこの建物を耐震性、耐久性のある建築にするために、しっかりした基礎を作る必要があったこと、壁にはもともとの土壁の土を練り直して使ったことなど。見えない箇所に、もとの建物を活かすための工夫がされた修復だったことがわかりました。

会の百年亭プロジェクトチームの事務局をされた西川さんからは襖の裏などから古い文書、絵がでてきたことなどが説明されました。そして、古い土壁や、梁の構造が見えるようになった縁側の屋根裏などを見ていただきました。その後、縁側で里山工作をしました。




女性陣は里山素材の藤蔓をベースに、すてきなリースを完成させて持ち帰られました。建築士さんたちもしめ縄、縄ないで健闘しました。



宍塚在住の方9人のほか、古民家を研究する筑波大院生、工作指導者他、会のメンバーあわせて18人の参加でした。これからも、地元の方々といっしょに百年亭や里山の恵みを利用する機会を設けていきたいと思います。

また、見学希望の方がありましたら、お声をおかけください。

阿部きよ子


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